こんにちは、ママ税理士のゆかりです🌸(ゆめつばさ会計)。
前回の記事では、「事業計画なんていらない」と感じてしまう方に潜む3つの盲点についてお話ししました。今回はその続きとして、実際に事業計画をどう作るか——3つの質問に絞ってお伝えします。
「事業計画を立てましょう」と言われて、身構えたことはありませんか?分厚いフォーマット、難しそうな用語、埋まらないままのExcel……私自身も開業前、同じように手が止まった経験があります。
でも実は、事業計画の本質はとてもシンプルです。「叶えたい夢」を「数字」に翻訳するだけ。今日はその超入門編を、3つの質問に絞ってお伝えします。
なぜ「事業計画」は身構えてしまうのか
事業計画と聞くと、銀行融資用の分厚い資料をイメージしてしまう方が多いです。市場分析、競合調査、5ヶ年収支予測……たしかにそういう場面もあります。
でも、ひとりで起業した方にまず必要なのは、そこまで大がかりなものではありません。必要なのは「自分がどこに向かっているか」を、自分自身が数字で説明できる状態です。それだけで、日々の判断がぐっとラクになります。
実は3つの質問に答えるだけ
質問① 1年後、どんな状態でありたいですか?
まず、数字の前に言葉にしてみてください。「もっとお客様を増やしたい」でも構いませんが、できればもう一歩具体的に。
- 「今の売上を保ちながら、稼働日数を減らして子どもとの時間を増やしたい」
- 「単価を上げて、少ない件数でも今の倍稼げるようにしたい」
- 「サービスを1つ増やして、収入の柱を分散させたい」
ここが曖昧なまま数字だけ作っても、あとで「なんのための目標だっけ?」と迷子になります。
質問② そのために必要な「利益」はいくらですか?
次に、①の状態を実現するために、手元にいくら残っていてほしいかを考えます。ここでのポイントは、売上ではなく「利益」から考えること。
生活費、貯蓄、税金の支払い分、将来への投資……。これらを合計した金額が、あなたに必要な年間利益の目安です。
質問③ その利益を出すために必要な「売上」はいくらですか?
利益が決まったら、そこから売上を逆算します。
売上 − 経費(原価・固定費) = 利益
この式を、利益 + 経費 = 必要な売上と逆向きに読み替えるだけです。
たとえば、必要な利益が300万円、経費(原価・家賃・ツール利用料など)が年間120万円かかるとすれば、必要な売上は420万円。これを12ヶ月で割れば、月35万円という「毎月見るべき数字」が出てきます。
数字にすると、行動が具体的になる
「月35万円の売上が必要」とわかれば、次の問いはもっと具体的になります。
- 今の単価だと、月に何件・何時間分の仕事が必要か
- その件数は、今の自分の稼働時間で現実的か
- 単価を上げるべきか、件数を増やすべきか、サービスを増やすべきか
「頑張る」という漠然とした決意ではなく、「あと〇件」「単価を〇円上げる」という具体的な打ち手が見えてきます。これが、事業計画を作る一番のメリットです。
完璧な計画より、更新できる計画を
最初から完璧な数字を出す必要はありません。実際にやってみると、想定より経費がかかったり、思わぬところで売上が伸びたりします。
大切なのは、一度作って終わりにせず、毎月「実際どうだったか」を計画と照らし合わせること。ズレが出たら、そのつど計画を書き直せばいいのです。計画は「守るもの」ではなく「育てていくもの」だと考えると、気がラクになります。
まとめ
事業計画というと、経営者だけの特別な作業に思えるかもしれません。でも実際は、「叶えたい夢」を「今月見るべき数字」まで分解する作業にすぎません。
ゆめつばさ会計という名前には、「社長の夢を叶えるをサポートしたい」という思いを込めています。夢を数字に翻訳するお手伝いも、私たちの大切な仕事のひとつです。
「自分の場合、この逆算どうやるの?」というところこそ、ぜひ一緒に考えさせてください。
記事の内容は、あくまで一般的なケースです。「自分の場合はどうなる?」という疑問こそ、経営者一人ひとりで答えが変わります。小さなことでも、お気軽にお問い合わせください。


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