「税理士はいらなくなる」は大昔から言われていますが、AI時代に入ってさらに言われるようになりましたね。答えは「人による」と思いますが、私なりにもう少し具体的に考察してみましたので、税理士を頼もうと思っている方、逆に解約しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
税法はスマホの料金プランやポイ活に似ている
みなさんは、スマホの料金プランやポイ活(〇〇経済圏など)はご自身の生活に最適化できていますか?私は最終的には手続きのしやすさや、なじみやすさでブランドを決めて、その中でプランを選んだりはしていますが、「真の最適化」ができているかというと自信はありません。
(特にポイ活はキャンペーンの事前エントリーが必要なものも多く、絶対取りこぼしています)
税法もそれと同じとは言いませんが、「(申告上)間違ってはいなかったけど別の計算方法の方が税額が安かった」なんてことはよく起こります。これはなぜでしょう?
税目にもよりますが、基本的には「申告納税制度」といって、税金は申告する人が自分で計算してね、という考え方になっています。また日本にはいろんな方がいるので、彼らの生活実態等に合うように税法もいろいろなケースに対応できるようにしています。ここが逆に難しいといわれるゆえんの一つで、どれをどうやって適用・計算したらいいのかわからない、という問題が生じてしまいます。
また「昨年はこっちの計算方法が良かったけど、今年はこっちの計算方法の方がお得だった」ということや、「こっちの税金はこの計算方法が一番下がるけど、あっちの税金が高くなる」のようにこちらを立てればあちらが立たず状態の現象もよく起きます。
税法の複雑さは折り紙つき…
税理士として税務を勉強している私でも複雑すぎて頭を悩ませているのに、素人がAIをお供に最適解が導き出せるのでしょうか?
私がAIを使った感想だと、「聞いたことには答えてくれるけど、多角的に判断した回答を得るにはまだハードルがある」ように思います。いろんな税目があるので、あちらを立てればこちらを立てず状態をいかにクリアするか、どこで妥協するかというところがポイントになりますが、AIにそこをうまく聞ければ相談相手になってくれますが、聞くスキル・知識が必要になってくるように感じます。(会計事務所に勤務していても、無資格者には難しそうな場面も見受けられます)
一番怖いのは、無申告等のペナルティを負うこと
また実務上、多くの方にとってのハードルは「資料集め」にあるように感じます。一年に一度の確定申告のために、定期的に資料を整理されている方は「稀」に感じます。だいたいの人が「あれはどこにしまったんだっけー?」「こっちは紙、あっちはデータにある!」など言いながら必死に資料を集めている様子を見受けられます。
このとき一番怖いのは、目の前の忙しさや資料収集の煩わしさから逃げて「無申告」になってしまうこと。数年後に、過去何年分ものペナルティを払うよう税務署が来たらどうしますか?
こんな時、税理士はまるでパーソナルトレーナーのように「資料まだですか?」「あの資料はありますか?」と声をかけてくれます。私は仕事をしていて、意外とこういうところに需要があるというか、AIうんぬん言っている状況ではない方が多くいらっしゃるように感じます。
申告期限間近では税理士は引き受けてくれない
自分でやろうと思ったけど、気づいたら申告期限間近!今年だけ税理士にお願いしよう!と思っても、期限間近ですと税理士の方も「仕事がパンパンで受けられない」という状況がよくあります。おそらく世の中の人が思うほど「何がなんでも仕事が欲しい!」という税理士は少ないように感じます。
そんなときに税理士が見つからず、期限後申告や無申告にならないように、日ごろから気の合う税理士とお付き合いをするのはいかがでしょうか。
申告書の説明の仕方、その他の相談に乗ってくれるか、税理士の得意分野など税理士も個性がありますから、ぜひ気の合う税理士さんを見つけてみてください。


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